協会のご案内

トップ > 協会のご案内 > 会長のご挨拶

会長のご挨拶

会長 宮田 昌司

去る、6月16日の会員総会およびその直後の理事会において会長を拝命いたしました。
任期は2018年~2020年度会員総会までの2年間です。会員の皆様はもとより、「訪問リハビリテーション」にかかわるすべての方々にお見知りおき、いただきたく思います。よろしくお願い申しあげます。
   さて、はじめに当協会の理念をあらためて掲げ、その上で向こう2年間を見据えた当会の課題と展望を述べたいと思います。
   まず、当協会は理念として以下のように掲げています。


「当協会は、必要としている全ての人々に良質な訪問リハビリテーションを提供するために、
人材育成に努め、学術活動に励むとともに、多職種における協働を推進していきます。」


この意味は、どうすれば「訪問リハビリテーション」という分野において最良のサービスを提供できるかを考えた時に、やはりヒューマンサービスであるために、人材育成・学術活動を推し進めていくことが必須であること、そして対象者を考えた時に「訪問リハビリテーション」だけでは完結しない地域ケアの本質があること。すなわち、多職種協働が大前提であること。その道は、まだ開いておらず、開墾して進んでいくべきであろうという結論から生まれました。この「理念」はシンプルですが、当会の意思を表す重要な「ことば」でもあります。
   それではこの立場に立って、冷静に現状を見つめるとどのような課題が見えてくるでしょうか。3つの観点から簡単に述べてみます。
   1つは利用者さんの観点、2つ目は利用者さんをとりまく社会情勢や地域ケアの観点、3つ目は実働する療法士の観点です。
   1つ目の利用者さん目線から見ると、量的供給が増えてきているとはいえ、訪問リハビリテーションが充実している地域とそうでない地域があり、全国的にみると分布がまばらであり、地域格差があるのが現状です。また、「訪問リハビリテーション」=療法士の訪問と定義した場合に、制度上のわかりにくさや、提供内容の質のばらつきがあり、全体を見たときに十分に成熟したサービスとはいいがたいものがあります。2つ目は医療・介護報酬の同時改定という大きな改定があり、現場ではやや落ち着かず制度対応に追われる部分もあり、協働する多職種への影響もあるだろうこと。3つ目は療法士の課題としては力量が必ずしも均質とは言えないこと、配置が多くなったが為に職場環境も変化し働きやすさ、そしてそれを管理していく人や仕組みの問題が大きくクローズアップされるようになってきたこと、などがあげられます。
   まとめて考えますと介護保険発足から20年という節目も見えてまいりました。この間、前身組織の全国訪問リハビリテーション研究会時代から「教育・研修」を大きな柱とし、人を育てる活動を行ってまいりましたが、加えて、それを支えていく制度を整えていくことや提供するサービスの学術的な裏づけ・整理・発展という分野の重要性も認識しておりこれらの分野へのアクションを起こしていきたいと思います。まさにこの2年は当会の動きが外から見える期間にしたいと考えています。とはいえ、関係する皆様方の支援を必要としております。あらためまして、よろしくお願いいたします。
   以上、理事を代表し、就任のご挨拶とさせていただきます。

会長 宮田 昌司